大阪大学大学院工学研究科　モビリティシステム共同研究講座　　Mobility System Joint Research Chair

　電気自動車の普及への世界的な期待の高まり, 人々の生活を格段に向上するモビリティの革新, エネルギーシステムの電化やデジタル化の潮流など, モビリティシステムを取り巻く社会動向を受けて, 2020年4月にモビリティシステム共同研究講座が結成されました。
　2025年4月からは、モビリティを考慮した電力の未来について研究しています。

講座メンバー

　池田　敬一　特任准教授
　坂井　勝哉　特任講師
　香川　公司　招へい教授
　山田　望　　招へい准教授
　内山　真男　招へい研究員
　籾井　恵子　事務補佐員　

大阪大学教員

　原　圭史郎　教授, ビジネスエンジニアリング専攻 フューチャー・デザイン領域 原研究室，メンター
　下田　吉之　教授, 環境エネルギー工学専攻 都市エネルギーシステム領域 下田研究室
　山口　容平　准教授, 環境エネルギー工学専攻 都市エネルギーシステム領域 下田研究室
　森田　浩　　教授, 情報科学研究科 情報数理学専攻 システム数理学講座　森田研究室
　芳澤　信哉　准教授, 環境エネルギー工学専攻　芳澤研究室

研究概要

　将来世代に持続可能な社会引き継ぐための社会の仕組みのデザインとその実践である「フューチャー・デザイン」と定量的なシミュレーションを組み合わせ、2060年の関西の電力の姿をモビリティ、住まい、産業、エネルギーにまつわる価値観およびライフスタイルの観点から検討します。そして今から取り組むべきことを提案します。
　交通・電力セクター間の相互作用に着目し、商用車プローブデータや交通シミュレーションを活用したエネルギー需給モデリングにも取り組みます。特に、再生可能エネルギーの導入拡大に対応する次世代のモビリティとして、電気自動車（EV）や燃料電池車（FCV）を活用した持続可能な交通理論の構築を目指します。これにより、物流や人流におけるエネルギー需要と供給の整合を図りつつ、交通ネットワーク上でのEV充電器・水素ステーションの配置最適化を行います。電動化が進む中での走行行動やインフラ利用の変化を反映した計画手法を確立し、将来のエネルギー需要の姿をよりリアルに描くとともに、持続可能なインフラ整備と社会的合意形成に資する理論的知見を提供します。
　これらを踏まえて定性的、定量的に未来社会と電力の姿を描くとともに、未来に向けたより良き意思決定の一助とします。

主な業績
1. 本木佑典, 太田豊, 山口容平, 芳澤信哉, 下田吉之, "太陽光発電・電気自動車普及時の電気自動車充電制御による配電用変圧器の過負荷緩和の効果検証",電気学会電力技術・電力系統技術合同研究会,(2022/8)
2. 岩田章裕, 太田豊, 上田嘉紀, 下田吉之, 志村泰知, 荒木伸太, 宇田川佑介, "商用貨物自動車のEV化による充電電力需要の特性およびこれに基づく充電インフラのあり方に関する基礎検討",エネルギー・資源学会論文誌Vol.44, No.4, pp.190-199(2023)

所在・連絡先・研究室活動

　〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1 U4棟　TEL:06-6879-4237　Email: k.sakai[at]jrl.eng.osaka-u.ac.jp
　モビリティシステム共同研究講座は産学官共創コース インターンシップ・オン・キャンパスの協力領域に参加しています。
　産学官共創コースのメンターは以下の教授となります。
　　ビジネスエンジニアリング専攻原圭史郎教授